シヌール神父はさらに眉を上げた。イヴェットを見ると、彼女も眉を上げていた。
 さあ、みなさんも眉を上げよう。
ジャック・ルーボー『麗しのオルタンス』(ISBN:9784488188023


「気にすること無いですよ 大抵の女の子は一度は眉毛を抜きすぎて平安貴族になったり濃く描きすぎて西郷さんになったりするんです
 みんな平安や幕末を乗りこえて大人の女性になるんですよ」
「そ そうなんすか…?」
「まさに大河ドラマですね」
稲井カオル『うたかたダイアログ』3巻(ISBN:9784592213680


経過

冬休みになって三週間超経っておりますが、毎日なにをしているかというと、わりとなにもしていない。
……。
わりとなにもしていない……。

文章量がまあまあ増えて、読書量がまあまあ増えて、お絵かき量がちょっとだけ増えたかもしれない、というだけです。べつに、まとまった時間がなければできないことはしていない。
そして運動量が大幅に減った。二日に一回程度しか外出しない。食事量は、ちょっと減った。体重はわからん(体重計がないから)。
でもまあ、ある意味、健康的な生活よ。風邪やインフルエンザの危険は少ないから。
人と喋ったり触れたりしなくてもまったく平気な人間なので、正直、お金さえあれば、こういう生活を死ぬまでしたい。お金さえあれば。お金さえあれば……!

出かけるのがすごいめんどくさーい、っていう日でも、牛乳がきれたら買い物に行く。ということがわかった。ほかは、なにがなくてもいいんだが、牛乳だけは! という行動原理がわかったので、ひきこもりすぎ防止のため、一回に一本しか買わないことにした……。

キャベツ

前に、キャベツと国王を並列させた文を引用しましたが。
ymd-y.hatenadiary.jp
アガサ・クリスティー『複数の時計』(ISBN:9784151300295)でポアロさんが『鏡の国のアリス』を暗唱してまして。

さあ、時は来たぞ、とセイウチは言った、
いろんなことを話しあう時が、
靴のこと、船のこと、封蝋のこと、
それからキャベツと王様のことも。
海がなぜ沸きかえっているか、
豚には翼があるのかないのかということも。

『アリス』を暗唱できるって、イギリス人の一般教養なのかしら、とちょっと思ったけど、ポアロさん、ベルギー人。

スティーブン・ピンカー『人間の本性を考える(下) 心は「空白の石版」か』(ISBN:9784140910122)では、エミリー・ディッキンソン「脳は空よりも広い」という詩について、こう語っている。

不可解な最後の連は、神と脳がキャベツのように重さを量られるという衝撃的なイメージもあって、この詩が発表されたときから読者をとまどわせてきた。

神様!
スティーブン・ピンカーはカナダ生まれ。
キャベツって……キャベツっていったいなんなのかしら……。

ヨーロッパ原産?
英語で「キャベツと王様」って言い回しがあるのね。しかしそれにしてもなぜキャベツ。

去年の写真


川に二筋の茶色い流れ。

その上流に、はたらくくるまがふたり(ふたり?)。それにしても、きれいに分離して流れるものです。

帰路には島がひとつになってた。

何度か前を通ったことがあったのにはじめて存在に気づいた階段。幅、細い。

いい天気!
ちなみにこれを書いてる今現在はあられの音がしている。

永遠の夏休み

「わたくしは生まれてからずっと夏休みを過ごしていた人間よ」
小泉喜美子『月下の蘭/殺人はちょっと面倒』(ISBN:9784488486112



まあ言ってみたいセリフよね。現実はともかく。