じぶん

自分という人間の大半は、本人の意見や選択がおよばないところにある。
デイヴィッド・イーグルマン『あなたの知らない脳──意識は傍観者である』(ISBN:9784150504755

「確かにね。でも自分の体も魂も、そんなに信用に値するものだろうか?」
 (中略)考えてみれば自分の心も体も、だだ自分というだけだ。そんな場合でなくてもお腹は減るし、眠くもなる。そんな自由にならない部分は、確かに自分の中にいる虫のようなものだ。
 お腹の虫。癇癪の虫。昔からそんな言い方もする。
甲田学人断章のグリム〈9〉なでしこ〈下〉』(ISBN:9784048674201