知識

「知識は 人と人をつなげてこそその価値を確かなものとする」
なるしまゆり『鉄壱智』5巻(ISBN:9784758053785

膨大に蓄積されてきた学問上の知識は、その実際的な用益によってのみ、有効性を検証されるのであり、たんに知識の量と体系上の完結性によってのみでは、その検証は達成されえない。しかも、たんに現実での利便だけではなく、経験的な試験によって、万人によって理解されることも必要である。
樺山紘一『歴史の歴史』(ISBN:9784805110348

知識は「集中したり統合されたりしたかたちではけっして存在せず、多数の個人がばらばらに持つ不完全でしばしば相矛盾する知識という、分散した断片としてのみ存在する」のだ。
マット・リドレー『繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(上)』(ISBN:9784152091642