洗濯機


金沢くらしの博物館。企画展「着物を洗う 縫う」。

バスタオル一枚洗えるぐらいの、ぐるぐる回すミニミニ洗濯機、って、一周回って新しい気がする(どこを一周回るつもりだ)。
昭和35年のサンヨーの洗濯機の広告、45,000円。令和2年、「簡易乾燥機能付洗濯機」ってのがだいたいそんなもんらしい。物価の変化がわかるようでわからない。簡易乾燥機能ってなにかしら。ちなみに昭和35年は、二層式洗濯機よ。

反物が並んでいるなかに、さりげなくアラレちゃん柄があったんですが(さりげなくない)。
……。
さりげなくアラレちゃんがいたんですが!(さりげなくない!)

常設展のほう、昭和30年代のカメラのデザイン、いまでもぜんぜんいけるな、と思うんですけど、これは一周回っているのか、回っていないのか。「オリンパスペン」って、いまでもこんな感じのある気がする。いや、中身の機構はぜんぜん違うはずですが。フィルムからデジタルになってるし。
オリンパスのサイトにあった。展示されてたのはこれかな。
www.olympus.co.jp
ここでも昭和35年! このあいだ読んだ、団地で金田一耕助が活躍(してない)横溝正史『白と黒』(ISBN:9784041304136)も昭和35年でしたな。

共感

サバクツノトカゲは目から血を噴射し、1.5メートル先の距離まで飛ばすことができる。サバクツノトカゲが何のためにこんなことをするのか、私は知らない。というのも私は、なにかの記事でこのトカゲが「目から血を噴射する」と書いてあるのを読むたびにそこで引っかかってしまい、その文章をじっと見つめるのだが、結局我慢できずに目をそらしてしまうからだ。
ランドール・マンロー『ホワット・イフ? Q2 だんだん地球が大きくなったらどうなるか』(ISBN:9784150505523

武士の正月

前田土佐守家資料館、企画展「新春を祝うー前田土佐守家のお正月」です。

前田土佐守家というのは前田利家とまつの次男、利政を祖とする分家です。土佐守家というのは本家と区別するための通称。ちなみに本家のほうは長男、利長が二代目ですが、子どもがなかったため異母弟、利常を養子としたので、まつの子孫ではないのです。

おもしろかったのは、毎年、正月二日に遺書を書く、という。前年にこれこれの役目をもらってありがとう、自分が死んだら後継者は誰々に、というだけなんですけどね、

月番加判の御用も仰せ付けられ、かつまた芳春院様二百回御忌の御法事御用を京都で勤めることを先格のごとく仰せ付けられ、先代と変らず人持組頭・叙爵まで仰せ付けられ、金龍院様(=十二代藩主前田斉広)が御隠居なさって竹沢御殿へ御引き移った時には斉広様専属の御用を仰せ付けられ、そのほかいろいろ兼役する御用などを仰せ付けられ、折々結構な御用を仰せ付けられ、重ね重ねありがたきしあわせと藩主様の御恩、大変もったいなく、なんと申し上げてよいのやらわかりません。

えっ、なんかこれ、こんないろいろ仕事ふってくるんじゃねーよ!って感じがするのは気のせいか。殿様にそんなこと言えないよね、って思うけど、殿様宛てではない……? のかな?
江戸時代には「藩主」とは言ってなかった、と、前にちらっときいたことがあるんですが、原文では、たしかに、使ってない。上の文の「藩主」に相当するところも、略されてます。「御鳴恩之程冥加至極」ってなってて、訳すときにわかりやすく補っているみたい。
後継ぎ、自分に子どもがない場合は、そっちで決めてね、って書いてて、それでいいんだ……という感じ。

あと、すごろく。
「甲冑備着用双六」という、甲冑装備の手順を描いたすごろく。1マス目はふんどしよ……。
加賀藩職制双六」という、さいころ振って出世するぜすごろく。
ミュージアムショップで複製が売ってましたけどね。もともとのは、幕末です。そろそろ戦争はじめるぜ!のころであり、そろそろ加賀藩終わっちゃうぜ!のころです。
いったい、どういう人たちが、どんな顔でさいころ振ってコマをすすめていたのか! 対象年齢は何歳!? ものすごく、わからない!

去年の写真

梅雨~

ガクアジサイ

カシワバアジサイ

ふつうの(?)アジサイ

鳶(たぶん)(このへんで飛んでるでかくて茶色い鳥はトンビ、という認識)。ちなみに狙って撮ったわけではない。狙ったのは電柱です。

電柱です。

雪が降らない

今冬の雪写真はこれだけ。


元日の兼六園。しかし、下の写真、半分、あられでは? 見た感じ。
あられだったらときどき降ってるのですが、まあ、あられって、連続して3分ぐらいしか降らない。なんでかね。雨か雪が降ってる合間に、ばーっとうるさく降ってきて、また知らん顔して雨か雪に戻る……という降り方です。

北山猛邦『踊るジョーカー 名探偵音野順の事件簿』(ISBN:9784488419110)で、

「ゆきだるま祭りでもあったのかな?」
「そんな祭り……聞いたことないよ……日本の何処かにはあるかもしれないけど……」

と言ってたのですが、まあ、日本のどこかにはあるもんなんです。
www.urara-hakusanbito.com
www.urara-hakusanbito.com
行ったことないけど!
たぶん、雪、足りないです。

さみしいので昔の雪写真。

高貴な態度

「ですが、不可能状況を分析するときに」ペティスが割りこんだ。「どうして探偵小説を論じるのですか」
「なぜというに」博士は素直に認めた。「われわれは探偵小説のなかにいるからだ。そうでないふりをして読者をたぶらかしたりはしない。探偵小説の議論に引きこむための念入りな言いわけなど、考えるのはよそう。隠し立てせず、もっとも高貴な態度で本の登場人物であることに徹しようではないか」
ジョン・ディクスン・カー『三つの棺』(ISBN:9784150703714


アホな導入をしておりますが、本格ミステリにおける密室講義として、界隈(……)では有名なシーンらしいんですよ、これ。
しかし、本題よりも、

「なぜわれわれは密室の説明を聞いて疑わしいと思うのか。もとより懐疑的だからではなく、理由はたんに、なんとなくがっかりするからだ」

このへんの「なんとなくがっかり」問題のほうがよほど気になるというか……。
カーター・ディクスン『仮面荘の怪事件』(ISBN:9784488119058)では、H・M卿が、マジックを披露してまして、やるそばからトリックを解説するおばさまに鉄槌をくらわすシーンがあるんですが、マジックは種明かしをしてはならないが、ミステリでは種明かしをしなければならないのは、なぜか?