2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

世界が終わった残滓

スクリーンショットをとっておく。 4,000日には届かず。毎朝「おはよう」してたつもりですが、一日の区切りが9時なので、寝坊すると連続が途切れる、ということが何度か。 カラースターは使いきれませんでした。貧乏性か……。でも、はてなブログの有料コース…

世界が終わった。

http://h.hatena.ne.jp/ はてな村のハイク地区はダムに沈みました。 微妙な出勤調整のため、昨日今日と早退になりまして、結果、ちょうどよかった。終わりに立ち会えました。ついでに明日休みになったから、寝るわ……。いや、寝てないわけじゃないけど……。 3…

進歩

この間、Amazonを詐称する日本語がおかしいメールにものもうしたら、日本語がまともなAmazon詐称メールがきた……。

持ちもの

莉英には、家が広いことも狭いことも、どちらが立派で、どちらが貧しい、という観念がない。ただ単に、持っている道具を収納し、管理する面積が必要なだけだ。 森博嗣『月は幽咽のデバイス』(ISBN:9784061821095) 「ああ、荷物は住処の面積にあわせてウィ…

フィクション

大砲が英雄たちの脇役でしかなく、科学捜査が名探偵の従僕でしかない世界の物語、いいかえれば神話的原型に「現在」の一部が接ぎ木され、ある部分だけが「合理化」されたような歪みをはらんだ物語を受け取り続けることで、私たちの意識はどのようになってゆ…

にんげんの尊厳

「言い忘れるところでした。ここのトイレで、予想もしていなかった恐ろしい目に遭ったんです」 「何ですか?」と訊いた。幽霊を見たのなら叫びながら部屋に走ってきたと思うが。 「気をつけろ。……紙がなかった」 有栖川有栖『江神二郎の洞察』(ISBN:9784488…

成長痛

「おまえと話していると、ときどき頭が痛くなってくる」 「いいことです。 何かが鍛えられているときって、たいてい、どこかに痛みを感じるものですから」 紙上ユキ『金物屋夜見坂少年の怪しい休日』(ISBN:9784086801119)

パンダ

中国人はいまも最高の贈り物はつねに、贈る人だけが手に入れられる物であることを知っている。漢代には、それは絹と漆器だった。今日では、中国は友好的な関係を築きたいとき、やはりほかの誰にも真似のできないプレゼントを渡す。それはパンダ外交と呼ばれ…

擬人化

これ〔人間が猫を擬人化すること〕は好都合なので、できればいつまでもそう思わせておきましょう。人間が間違った思いこみに取りつかれているかぎり、猫の秘密をかぎつけたり、猫の実体にせまったりする危険はありませんから。 ポール・ギャリコ『猫語の教科…

5~6%の本性

「僕…… 眼を見ればその人の本性が5~6%判るんです」 「微妙な数字!! それ位なら多分俺も出来るわ!!」 赤坂アカ『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』3巻(ISBN:9784088905082)

ふと思った

やりたいことややらなきゃならんことが積みあがってきてなにから手をつけていいやらわからん、と、なるときがわりとある(いま)のですが、スーパーで食べ物を買い過ぎてしまうとき、と、重なっているんじゃないかという仮説。買い過ぎた……。 選ぶ、というこ…

新ジャンル

羨ましい。大層羨ましい。 彼氏そのものが羨ましいというより、彼氏の有無を偽る必要のない事実が羨ましいという、何かを見失いかけた羨望が私の胸を満たした。 雪乃下ナチ『家電彼氏』(ISBN:9784047344846)

知識

「知識は 人と人をつなげてこそその価値を確かなものとする」 なるしまゆり『鉄壱智』5巻(ISBN:9784758053785) 膨大に蓄積されてきた学問上の知識は、その実際的な用益によってのみ、有効性を検証されるのであり、たんに知識の量と体系上の完結性によって…

ふとした疑問

このあいだ、Amazonを騙るメールがきまして、どこがおかしいっていちばんに気づくかというと、日本語がおかしい、ってことですよね。内容を云々する前に。しかしこの観点での判別はそのうちできなくなるんだろうな。 と、いうのは、機械翻訳の向上を念頭にお…

ふつうの猫

「かわいいような、図々しいような、何も考えていないような、賢いような、まあどこにでもいる普通の猫ね」 松尾由美『ニャン氏の事件簿』(ISBN:9784488439088) 「じゃあ猫の関心事っていうのはどんなものですか」 佐多がたずねてみる。だいたい答えはわか…

組長

山口組に、いま山口さんはいるのか。たぶんいない。 橋爪大三郎+大澤真幸『げんきな日本論』(ISBN:9784062883917)

じぶん

自分という人間の大半は、本人の意見や選択がおよばないところにある。 デイヴィッド・イーグルマン『あなたの知らない脳──意識は傍観者である』(ISBN:9784150504755) 「確かにね。でも自分の体も魂も、そんなに信用に値するものだろうか?」 (中略)考え…

主食

「喫茶店に行って、悩むじゃない。生クリームのケーキとモンブランとどっちがいいか、って」 「俺は間食をしないからな」 黒澤がいうと、若林絵美はのけぞるほどに驚き、「そんな人生に何の意味があるのか」となじり、「いっそのこと、ケーキを主食にしなさ…

頭のなか

私は一日一二時間、パソコンと過ごしているので、自分の脳の断層写真を見たとき、少々突飛だが「自分の頭の中にコンピュータが入っていなくてよかった」と安心した。むろん、MRIのオペレータが気をつかって、適当に他の人の脳の画像と置き換えてくれた、とい…

いいわけ

だれかの上におっこちてしまったとき、そんなつもりはなかったんだよ、というだけではことばがたりません。なにしろ、相手だって下になるつもりはなかったでしょうから。 A.A. ミルン『クマのプーさんエチケット・ブック』(ISBN:9784480429544)

処世術

「失礼ね、ミルカ。あたしだってそれくらい持ってるわ。ちょっと頼りないふうに見せといたほうが、いろいろと楽なんだもの」 青木祐子『帰らぬ王子と初恋の都―霧の街のミルカ』(ISBN:9784086013413) 「誰かとぶつかったとか怪我をしたとか、大変なことがあ…

キャベツ

これは、物の材質は重力とは関係がないようだとするニュートンの重力法則に少し似ている。キャベツでも国王でも何でもよい。引力を決定するのは、質量だからだ。 ジョン・D・バロウ『無の本 ゼロ、真空、宇宙の起源』(ISBN:9784791767366) ところで、この…

考えるぼく

早伊原が考えるように顎に人差し指を当てている。このポーズのとき、彼女は考えてはいない。考えているふりをしているだけだ。 瀬川コウ『謎好き乙女と明かされる真実』(ISBN:9784101800790)

暑くて寒くて腹が減る

どこかで野生の爬虫類、たとえばガーターヘビなどを見かけて、いったいなにを考えているのだろうと思うことがあったら、正解はおそらく「暑いな」か「寒いな」のどちらかだろう。そしてなにか野生の小型の哺乳類、たとえばアライグマやウサギなどを見かけて…

イギリス

「イギリスとは関係があるんですよ」とブラウン神父は答えた。「わたしの出身国でしてね。しかも、その国で何よりもおかしな点は、たとえ自分がその国を愛していて、その国民のひとりであってさえも、さっぱりその正体がつかめないということなのです」 G・K…

土星っ娘

先頃わたしは、惑星の環を研究している同僚から、土星について、ショッキングな知らせを聞いた。彼が悲しげに言うには、土星の環を構成している粒子の軌道は不安定で、天文学の世界では一瞬にあたる一億年かそこらで、みんなどこかへ飛び去ってしまうかもし…

発見と発明

ビタミンの発見は、十九世紀のタンパク質や炭水化物と同じような力で、欧米における食べ物の学説に影響を与えた。ビタミンは発見ではなく発明と呼んでもいいほどのものだ。 フェリペフェルナンデス=アルメスト『食べる人類誌―火の発見からファーストフードの…

うさぎがいっぱい

なんでもたくさんあることがいいと思うのは、ほんの一瞬のことなんですよ。 ディック・ブルーナ『夢を描き続ける力』(ISBN:9784041028407)

この世でいちばん美しいもの

「ねえ猿渡、この世でいちばん美しいものってなんだと思う?」 「黒尽くめの怪奇小説作家」 津原泰水『猫ノ眼時計』(ISBN:9784480433206) 「惜しい」アイダベルは口許でだけ笑った。「知恵だよ。あたしにはない。猿渡にもない。でもあの人にはある」

エントロピー

じぶんのハイクは、ほぼおえかき、たまーに写真なので、フォトライフさえ健在ならばエクスポートする必要はない……のですが、このシリーズだけは残しておこうかな、と。手作業よ……。 寝室がそんな風に乱雑なのは、完全に熱力学の第二法則の責任だ。 マーク・…