クマが元気ならそれでいいや。

昨日じぶん探し(?)してたのは、なんだかんだいいつつ梅田さんのエントリに触発されたわけで、しかしどうすっかなと考えてみると、ええと、うちのクマが元気ならいいや、ということに。ぬいぐるみに元気もなにも。


梅田さんの言説は、マキシマイザー促進だと思う(マキシマイザーとは、いつでも最高の結果を求めるという傾向の強い人)。自分の最も好きなもののために、自分の最も適した生き方を、選ぶ。それが選べる社会。それはよいことのようで……現状に満足していても、もっと好きなものがあるかもしれない、もっと自分に適した生き方があるかもしれない、という疑いも誘ってしまう。スタンダードな生き方というのがなくなると、どんな生き方を選ぶとしても、自分で意識して選ばなければならない。自分で選んだ以上、不満が出てきても、それは自分のせいなのだ、すべて。
自由は閉塞を生む。こともある。
もちろん、そういう社会のほうが生きやすい人もいる。でも、そうじゃない人のほうが多いんじゃないかと私は思う。
……しかしまあ、どっちにしろ他人事ですが。
マキシマイザー促進でない言説などないかもしれない、とも思う。サティスファイサー(自分で決めた基準に達すればそこで満足する人)促進の文章を書いてみたいものですがー。


さて、私はいまの会社でずっと働いていけるかな、というと、そんなことはない。二十年、三十年先までないよなあ、会社……。つーか隠居したいなあ、むしろいますぐ。


(「マキシマイザー」についてはバリー・シュワルツ『なぜ選ぶたびに後悔するのか―「選択の自由」の落とし穴』参照。)