赤レンガと紅葉

実物だといい雰囲気なのに、写真に撮るとやっぱりびみょう……。

菊地 例えばトマトがサラダの上に載っていると、赤と緑が衝突してすごく綺麗に見えますよね。それぞれが単体であるより、なんとなく美味しそうに見える。ある時に気づいた仮説なんですけど、単体の色は色ではないのではないかと。あくまで組み合わせて初めて色が見えるような気がするんです。

―――その時、白はどうなるんですか?

菊地 白はやっぱり素地というイメージだから、色ではないかな。黒もまた難しくて、真っ黒も色ではないですね。例えば黒が薄いグレーになった瞬間に、白が濃くなったというカテゴリーになる。黒はあくまで影という意味で、光が入らなければどんな素材でも真っ黒になる、そういうイメージです。

じゃあ紅葉と緑をあわせてみようじゃないですか。


……ますますびみょう……