「ちゃんとモザイクかけてるじゃん!」
「臭かったら臭いでしょう……」
「臭いけどさ……じゃあさ、山で怪我すると獣が血のにおいを嗅ぎつけてくるとか、海だとサメが寄ってくるとかいうけど、怪我しなくたって血は身体の中にいっぱいつまってるでしょ。においに敏感な獣が、どうしてそのいっぱいの血は嗅げないの?」
「嗅ぎつけられたら危ないじゃないですか……というか、その場合は、空気に触れてにおいが変わるのでは?」
「えっ、酸化してるの? 錆びてるの??」
「鉄分含まれてるからな!」
「ほんとう?」
「知りません!」