秋分の日


帰り道、今秋はじめて金木犀の香りを嗅いだ。二ヶ所で。でも発生源は見つからず。
昔は金木犀の香りを嗅ぐと、「トイレの(芳香剤の)匂い」って思ってたけど、いまはふつうに、「金木犀の香り」だと思います。あんまりトイレで使われなくなった(というか、多様化した?)せいか。トイレで嗅ぐよりも外で天然の金木犀の香りを嗅ぐことのほうが多くなった、という、経験の積み重ねか。それにしても、「金木犀」という、その名前を知っているかどうかで、意識が違うような気がする。名前を知らなければ、無意識にでも意識しない、ような。
蝉の声を聞くと暑い、という連想があまり働かなくなったのは、もう少し、意識的に、操作してみた結果。蝉がいるということは、木があるということなので、その近くはそこまでひどく暑いわけではない。と、ここ数年、思い込んでみた。でもそれも、いまの部屋は、蝉の声は聞こえる(というか、中にまで来襲された!)けど暑さはこもらない、という環境だからだろうなあ。