本をえらぶこと

最近、本を読むより本を選ぶほうが好きかもしれない。本を選ぶために本を読んでいるような……本末転倒。
つまり、ちょっとばかり、積んでいる本が多くなっております。
あまりハズレを引くことがないな、と思うのは、選書眼が上がったのか、ハズレをそもそも記憶しないのか、どこかしらよかったところを探してしまうのか、どれだ。リアル書店か図書館かで現物を見る、というだけの情報しか持たないことが多いです。書評とかレビューとかに接する機会がない。昔は、読んだことがなくてもなんとなく設定は知ってる、あらすじは知ってる、作者名をおぼえている、出版社・レーベルを知ってる、人気の程度を知っている、みたいな、広がりのある地図が、頭にあったんだけど、いまはもうない。読んでなければ知らない。読んでても作者名をおぼえられない……。装丁でどこの文庫かを判別する能力もなくなった。
まあ、読書量自体、昔よりだいぶ減った。半減の半減っていきおいで減った。

(写真は2015年7月14日)