内田百�『大貧帳』

ISBN:4480037659

貧乏とは、お金の足りない状態である。単にそれ丈に過ぎない。何を人人は珍しがるのだろう。世間の人を大別して、二種とする。第一種はお金の足りない人人である。第二種はお金の有り余っている人人である。その外には決して何物も存在しない。第三種、過不足なき人人なんか云うものは、想像上にも存在し得ないのである。

それでも過不足なき人になりたいのです。私は貯金がきらいなので、お金を得たら使わなければならないのです。使い途を考えなければならないのです。お金が足りなくても使い方を考えなければならないのです。めんどくさいのです。過不足ないのがいいのです。
…………くれるというならもらうけど。貯金はきらいだがお金は好きだ。
さて、なぜこんな話をしているのでしょう?