勉強しておけば、よかった?

「子どもの頃勉強しておけばよかったと最近思う」「あー、だけど、それがわかるのって大人になってからなんですよねー」という(よくある)会話が目の前でかわされまして、そしてよくあるつっこみとして「それがわかったならいま勉強すればいいのに」と思ったけど言わない。

ざっとみてみたところ、大学のページでけっこう多い文言のようだ。先輩・卒業生から在校生へのメッセージ。就職関係でもちらほら。あとは、留学関係。語学、とくに英語を、というのが多いけど、ぜんぜん違う環境にうつるってことで、たぶん、語学にとどまらないものがあるんだろう。
で――こういう知識や技能がいますぐ必要なのに!っていう意味で「勉強しておけばよかった」と言うときは、何の勉強、っていうのが明確。なので、いまからでもやってみればよろしいんじゃないでしょうか、と思うのですが、漠然と「勉強しておけばよかった」と言うときは、ぜんぜん意味が違うのかも、と考えた。子どもの頃からやり直したいって意味? 「勉強できる自分」になって、やり直したい?

 親等が子供等に対して「自分は勉強をしなかった。だるかったからだ。それとは独立に、あなたは勉強をしなければならない」という意図をソフトに伝える場合等に用いるための名言。

でも自分でやり直せるわけじゃないので、子どもへいく、のかな(鳶は鷹を生まない)。
それと、「子どものほうが頭がいい」説がつよいんだろうな。集中力があって、記憶力がいい、っていう。第二言語ははやいうちに学んだほうがいい、とか。でも、大人のほうが頭いいと思うのだけれど。


うちの母も、私が中学生ぐらいの頃はそれなりに「勉強しなさい」と言いましたけど、それは、母が「親は子どもに勉強しなさいと言うものだ」と思っていたからわざわざ言っていた、という気がしないでもない。ほんとうに私に勉強してほしいと思ってたのかなー? 長じてくると、母はなかなか謎なひとだ。どこからどこまでが天然なんだかわからん。