すべてが作者になる

ついでなので。なんのついでだ。昨日著作権について書いたついで。

ブクマコメントでいくつか「偉そう」ってのがあって、そうか、偉そうなのか……と思った。慣れてるからなあ。

 工業製品が行きわたりつつある現代において、発想や創作などの知的な生産品は、国際的な競争力も含めて、今後の経済を左右する重要な資産となるものだ。だからこそ、創作者の権利を保護し、才能を育てる土壌というものが必要だと考える。

 3点め、図書館や古書店の話をすると、「でも、それで読者は増える」とか「これで本が売れる効果もある」という反論があるのだが、読者を増やそうとか本を売ろうという話をしているのではない。「それでは古本業者は死活問題だ」という声もあるが、それもテーマではない。著作権を守るにはどうすべきか、という話をしている。読者を増やしたり、本を多く売ることが目的ならば、それはまた別の方法で解決すべきである。

ひとつめ。本来どうあるべきか、という話をするなら、「そもそも著作権というものは必要か?」が議論の出発点ではないか?
ふたつめ。才能を育てる土壌が必要なら、読者の裾野を広げるというのはその基盤となることではないか? 作家は読者のなかから生まれるのだから(たまに、ほとんど本を読みませんって人も出てきますが)。

リエーターは「自分の作品から収入や名誉を得られなくなること」「生活に支障をきたすこと」を心配しているにすぎず、「作品に対する権利」といった抽象的なものについて直接的に心配しているのではない。今そういう制度になっていて、いろいろ問題もあるが一応機能しているので、その機能しているのが機能不全になると「自分の作品から収入や名誉を得られなくなる」という結果につながる、という形で、間接的に心配している。

独占権を設定する、という実装を行わなくても、創作から収入や名声が得られるような他のシステムがあるなら、それでも構わない。


じつは、著作権についてはあんまりいろいろ言いたくない理由があって。
私はよく本から抜書きしてますけど、ほとんど、引用の要件を満たしてないのですよね。なので、引用ではない。承諾をとっているわけでもないので、つまり、著作権法違反なのです。違法です。……わかっててやってるのですが……著作権者に怒られたら抜粋部分だけ削除します(そこだけを削除しても意味が通用する、というのが、引用ではないというひとつの目安になる)。
ううむ、これは、高をくくってるだけです。これぐらいのことで問題にする人もいないだろ、と。怒られてつっぱねるほどの信念があるわけじゃないので、怒られたら謝る。ごめんなさい。でもいい文章だと思ったので。私が考えてたこととか考えが及ばなかったことをスマートにかっこよく書いてあるから、つい。出来心なんです、ゆるして。と言う準備はあります。言うだけなら。損害賠償? そんなこと言われたら、どこにどんな損害が……と思うけど。ああ、意図してなかった文脈に組み込まれたことか。……うう、問題にされないといいなあ(と思うなら最初からやるな)。