私は寄付だと思ってますけど。

年金のデータがなくなったとかなんとか、ニュースで聞きかじって、その内容には興味がないのですが、それをきっかけに年金についてつらつらと考えた。
あれは、自分が払ったお金をとっておいて、年とったらそのお金をもらう、というシステムではなくて、自分が払ったお金はいまの年寄りに支払われてて、年とったらそのときの若い人の払ったお金をもらう、のですよね。それはつまり、自分が年とったとき困りたくなければ、年金を払うような「いい子」を育てろ、ということなのではないか、と。自分の子どもだけじゃなくて(自分の子どもだけ「いい子」でもしょうがないので)、自分より遅く生まれた人たちを、育てる。みんなで。タテのつながりだけじゃなくて、ヨコのつながりも重要。そういうシステム。
子どもの数が少なくなったから、というだけでなく、いつか年金制度が破綻しそうだから(支払い能力はあるけど)払わない、という人が増えて、払わない人が増えているらしいってことでますます払わない人が増える? まあ、実際、どんな状況だか知らないけど、そう、言われてはいる、のは、「いい子を育てそこなった」んだよなあ……と思えてきた。だって、(支払い能力があるにも関わらず)払わない人は、そのほとんどはたぶん、将来自分がもらえそうにないから払わない、のではない、と思うのですよ。たんに、いまここにあるお金を失いたくない、そこに、制度が破綻しそうだからという「正当な」理由が与えられた、という。そんな、何十年も先のこと、考えて行動してるかなあ、と、まあ、私がそう疑ってるので、そう思うのですがー。払ってる人は払ってる人で、将来もらうつもりとかどうとかいうよりも、まわりが払ってるからっていうか、つーか、給料天引きだよね? そこにわざわざ反抗するのもめんどくさいとか。健康保険もセットだからとか。だらだらと惰性……もとい、慣性で。
ところで、年金制度が破綻すると予想して年金を払わずに個人年金に入る人でも、破綻しそうだとか口にしないほうがいいんじゃないか、と、前に思ったのですけど、何をどう考えてそういう結論に至ったのでしょうかねえ……(訊くな)。ううむ、たぶん、年金制度が存続するような情勢のほうが、好ましいからだと思います。たとえ自分がもらえなくても。破綻を予測するとしても、存続するにこしたことはない、と思う。