「誘拐したのはわたしだって証言してあげる」

昨日読んだ西炯子の『亀の鳴く声 (フラワーコミックス)』がみょうにツボで……。ぎゃーどうしよう(どうもしない)。

「…あなたは…なんていうか 俺にとっては架空の人物なんです
 生きていても死んでいてもいい…というか…」

少女まんが描いてる男が美少女に出会って東京の出版社に連れられていく話です。
……と、いう設定がまさに「少女まんが」か? どうなんだろ?

「…そんな時 はじめて少女まんがを読んだんです
 そこは “ありのままの自分”を必ず受け入れてくれる世界でした」
「…そりゃ それが少女まんがだからじゃない」
「そんな世界を わたしは知らなかったものですから」

自己言及。
……少女が、身じろぎもせずに眠っていると人形に間違われる、というのが、なんとも象徴的?なのか。で、「架空の人物」だなんて、面と向かって(向かってないけど)言う男のほうもかなりおかしい。あんなに強引に引っぱってこられたのにね。
“ありのままの自分”を受け入れられるためには、誰かをありのままに受け入れなければならない、ってことになるんだろうか。
……なんてことを教訓めいて受け取るような話でもないと思うけど……。
ふみゅう。

「好きで選んだ仕事じゃないんですか?」
「好きでも うまくやれなければ仕事になりませんから」

「縁がなにを生むかわからんもんだ
 それを大切にできないなら なんの仕事をしても希望は見えてこんぞ」

ぐふぅ。