「……ちょっと! なに見なかったことにしようとしてるの!」
「だって、こわいよー、見なかったことにしたい〜」
「こわいとはなにごと!」
「っていうか、なにしてるの……」
「前に、中の人が斎藤けんの『プレゼントは真珠』を、単行本にもなっていないのに紹介してしまって、もどかしい思いをした人もいたことでしょう(いてほしい)けど、来月4日に1巻が出るよ! っていう宣伝です! けど、まだ登録されてないのかな! ISBN:9784592191261」
「あああああ……なんてことだ……真珠ちゃんのつもりだったとは……。ビジュアルが違うとぜんぜん違う話になるということがよくわかりました……」
「さっきから失礼だな!」
「ところで、中の人、坊ちゃんのことを、『すべての人をSに目覚めさせる伝説をもつ』って言ってたけど、ちょっと違うね」
「目覚めませんでしたか」
「いや、なおかつMにも目覚めさせるんだよ……」
「……目覚めちゃったの?」
「いやいやいやいや……」
「真珠ちゃんについても語っておきたいところですけど……」
「語りたくない」
「語っておきたいところですけ、ど……」
「か、語りたくない」
「……」
「……」
「真珠ちゃんだもんな……」
「真珠ちゃんですから……」