「鼻の穴に水が入ると、つーん、ってするのに、鼻水はへいきなのはなんで?」
「な、なんでと言われても……ずっとつーんってしてたらたいへんじゃないですか」
「たいへんだからなの?」
「……たいへんじゃないですか……」
「じゃあなんで、水はダメなの?」
「うーん、そりゃ、異物感知では?」
「水が身体に入ったってへいきじゃん」
「鼻にたくさん詰まったらたいへんだよ!」
「鼻水だってたくさん詰まったらたいへんだよ!」
「……たいへんですね……」
「でも、鼻水にしても、濃度というか硬度というか、水っぽいのからどろっとしたのまで、いろいろあるけど、水っぽいとはいっても水で薄まってるわけじゃないんだね?」
「う、ううん……?」
「水はちょっと鼻に入っただけでつーんってするでしょ」
「えーと、うまく体内で混ぜているんでは……?」