まんがみたいな光景

公園で遊んでいた少年が投げたボールが、道路を隔てた家の塀の中に吸いこまれていくのを目撃した。残念ながら窓ガラスは割れていない。惜しい。
よく見えなかったけど、野球のボールぐらいの大きさの、ゴムボールっぽかった。飛び方が、なんとなく。
投げちゃった少年は、飛んでいくのを止められないと悟ってから、わーと叫びながら、逆方向の公園の奥に走っていった。おちつけ。
もうひとりの少年のほうが取りに行った、のかな? その後は見ていない。

いま読んでいる本(アルフレッド・W・クロスビー『飛び道具の人類史―火を投げるサルが宇宙を飛ぶまで』)によると、人間の投擲能力は他の動物に比べて優れているのだそうだ。投げるの大好き。火が大好き。花火大好き。「人の強さは投げるものしだい」だという。
……。
まあ暴投もあるよね……。