けっこう、あんまり、好き、嫌い

「けっこう嫌いじゃない」
「あんまり好きじゃない」
とは言うけど、
「けっこう好きじゃない」
「あんまり嫌いじゃない」
とは言わない(ような気がする)のはなぜか。
特殊なのは「嫌い」のほうだろう。「けっこう○○だ」「あんまり○○ではない」という形がふつうなので。「嫌い」に否定がすでに入っている(と思ってしまう?)ので逆になるのかな、と思って、たとえば「汚い」ならどうか。
「けっこう汚くない」
……アリのような、ナシのような?
「あんまり汚くない」
これはふつうにいける。
よくわからん。
あと、「けっこう」って、程度を指す意味のほか、「けっこうなおてまえで」というときの、なかなかよろしい、というほうの意味にひきずられているような感じもある。なかなかよろしい、というより、意外とよろしい、という感じになるような気もするけど。
それをいったら、「あんまり」のほうも、「あんまりにもあんまりだ」というようなあんまりな感じを背景にしていることがあるような……。