元をとる

最近、胸というか腹というか、触って、肋骨がある……(当たり前……)と思うことが多く、実際に肉が薄くなっているのか気にしているから気になるのかがわかりません。
職場の体重計がなくなってしまったので、買おうかしら、体重計。
……必要かしら。
すぐ飽きるような気もする。
……。
この手のやつって、お金がかかったのだから元をとろうとするだろう、って、買う前は思うんですけど、そうはならない。これを買ったばかりに他のなにかを我慢することになったー!っていう具体的な損失がないなら、そんなものなのです。トレードオフが発生していない。

倹約家はお金について筋の通った実直さを持っている。貧しい人はトレードオフに用心しなくてはならない。買い物をするとき、倹約家は値段が「妥当」かどうかを考える。それに対して貧困者は、その金額を払うために何をあきらめなくてはならないか、自問しなくてはならない。倹約家は、裕福な暮らしをしているすべての人と同様、現実のトレードオフをしないので、一ドルの意味をなかなか理解できない。

センディル・ムッライナタン+エルダー・シャフィール『いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学』(ISBN:9784150504830