「本当」

なぜ、私は、物語を求めるのか――といえば、好きだから、おもしろいから、ではあるけれど――
「そこに真実があるからだ」とか言ってみたい(しかし「真実」ということば自体がうそくさいという難)。

…あたし達が書く事は
みんな 本当の事じゃない

だけど授業中とか 歩いている時とか
体の中にこみあげてくる「本当」がある

現実から逃げたいわけでも 嘘に遊びたいわけでもない

ただ頭に浮かぶでたらめの中に どうしようもないくらい「本当」がある気がするだけ

そう、この「本当」というやつなんですけど。せ、説明できない……っ。

 時田さんが言うには、存在についての答えは、永遠に得られないとのことだった。それならば、
〈なぜ、私は、ここに在るのか――〉
 という問いを発するのかといえば、それが人間に許されている至高の快楽であるからだ、とのことだった。

それが人間に許されている至高の快楽であるから……! すごいフレーズっすよね。なんにでも適用できそうだけど。私は原文で納得する。というのは措いといて。
私のなかではなんとなくつながってるのですが、そうすると「真実」「本当」イコール「存在についての答え」? それもちょっと違う気がする……。


「私には私の目的があるのだから一般的にどういう評価になっているジャンルであろうと果敢に挑戦するのだ」とか言えばまだかっこいい(?)のかもしれない(??)けど、そうでもなくて、ハナから人の目なんか気にしちゃいないんだよな。人の目を気にする能力が欠損している。