神様はマッドサイエンティスト

「心と人工知能」シリーズ。
科学者はじつは人間ではなくて神様が人間を装って人工知能の研究してるフリをしている、というのはどうか。
同じ人間が、人間と同等の存在をつくれるというのが納得いかないなら。同じ人間とはいっても違う人間だから、ほんとうに同じかどうかわからないのだし。理論を説明されたってだいたい理解できないだろうし。理論が存在することとそれが実現可能かどうかは別問題だろうし。
……そう考えたから何がどうってわけではないが。それに、研究者自身は自分をどう考えるというのだ?


ことばを話す存在を無視することはできない、と思う。それなりの対応はすると思う。
けど、見下すような気持ちと、劣等感は、混じるのではないか。
でも、そんなのは人間相手だって同じじゃないか。
――自分がどんな気持ちになるのか知りたいので(ついでに社会がどうなるのかも知りたいので)、はやくチューリングテストをパスするような人工知能が実現すればいいと思う。……長生きしようー。


とりあえず、「心と人工知能」シリーズはここまで。オチはありません。同じところをぐるぐるまわってる気がする……。


「心のないものなんか、どこにも存在しないわ。そう、それこそこの世でも、あの世でも、架空の物語の中にも、機械の計算の中だって、心だけは必ず存在する――それは、世界の数少ない真実のひとつだわ」