「個性」の区別

個性については、私の考え方はゆるい。
前に書いたけど

私の書く字はけっこう気分によって違ってるので、「これが自分の字だ」っていうはっきりした像を持っていないのですけど、いざ別人の筆跡を装おうとかすると、どうしても「うーむ、私の字だ……」というものにしかならないのですね。こういうのが「個性」なんではないかと思うのですけど。誰のものなのかはっきりわかる、あるいは他の誰のものと比べてもきっちり見分けがつく、というものだけが「個性」ではない、と。

誰にでも個性はある。
無個性なものなんてない。
なので、個性があるなんて、たいしたことではない。ある、というだけでは食っていけない。
ポイントは、その個性に魅力があるかどうか、だ。たぶん、通常は、「魅力的な個性」「好ましい個性」のことを「個性」と呼んでいる。一方で、「誰にでも個性がある」と言うときは、魅力のない個性のことも「個性」と呼んでいる。