種も仕掛けもありません

ところで、山崎ぶたぶたさん(©矢崎存美)は、ただちょっとぬいぐるみなだけのふつうの人なんですけど、ぬいぐるみっていっても種も仕掛けもなくって(たぶん)、ただちょっと動いたり喋ったりものを食べたりするだけのふつうのぬいぐるみなんですけど、架空のキャラクタのなかで私が実際に見たいひとナンバーワンかもしれませんが、見たいといっても、私にしてはリアルに(実写に近く)動いているところを想像できるわけで、べつに見る必要もないような感じではありますが、それでも見たいなあ、と思うんですけど、技術が進歩して人間っぽい機械が出てくると、かえってぶたぶたさんの居場所はなくなっちゃうような気がして、心配なんです。
生きているぬいぐるみ、なんて、そんな存在、つきぬけてるから受け入れられるような気がする。
ブラウン神父(©G・K・チェスタトン)が、ぜったいあるはずのないことが起こったなら信じるけれど、あまりありそうにないことが起こったというのは信じられない、というようなことを、どこかで言っていたような気がするんですけど、そういう感じ(?)。