「やきそばやっきそば〜」
「やきそばが好き……というわけではありませんというオチなんだろかやっぱり」
「やきそばっていうと、明智抄の『サンプル・キティ』というまんがを思い出すんだよね、僕」
「はあ」
「主人公の主婦が、なんかSFな合戦に巻き込まれて、わけわかんなくなって、逆ギレして、『毎日夕飯のメニューを考えるだけでもたいへんなのに!』って感じのことを叫ぶまんがなの」
「は、はあ。で、やきそばは?」
「いや、メニュー決めるのたいへんったって、君、困ったらとりあえずやきそばにしてるだろ、っていう」
「ははあ、えんえんとやきそばを食べる話なんだね!」
「ぜんぜん違います!」
「じゃあ、なんかSFな合戦ってなに」
「忘れました!」
「僕はどこにつっこめばいいの!」
「うーんとねえ、やきそばと世界の危機が同列なんだよね」
「いやいやいやいや、たぶんそういう話じゃないよね!」
「やきそばをばかにしちゃいかんよ! いきものは食わなきゃ死ぬんだよ!」
「やきそばだけ食っててもしあわせじゃないよ!」