しっぱい




失敗だと思ってないんだな。
そういえば先日、ようやく謎の隣人と遭遇した。謎の隣人て。いや、引っ越してきてたのはわかってたし、お近づきのしるしまでポストに入れてってくれたのですけど(私が寝てるときに来たらしい)、どんな人なのかさっぱりわからなかったので。引っ越していく挨拶ならされたことあるけど、引っ越してくるときにモノもらったことないよ!お若いのに奇特な人だなあ、と、添えられたメモを見たときには反射的に思ったのですけど、なんで「若い」と判断したんだか謎。筆跡? まあ年寄りっぽくはないけど、若いとも断定できんし、性別もわからん……。で、そのお近づきのしるしっていうのが緑茶の茶葉だったのですが、とりあえずまだ知らない人だし、ひとめ顔を見てから飲もう……と決めて一ヶ月超、ぜんぜん会わず、気配もよくわからん状態だったのでした……。
もちろん、先方からしてみれば私のほうこそ謎の隣人である。
結果、二十〜三十代の男性でした。うちより家賃安いんだろうな、何年も空きっぱなしだったし。