腐ってません

昨日は、徳田秋聲記念館に行った。企画展「泉鏡花といふ男」をやっていた。
で、いあわせた女の子ふたりが、「秋声ってイケメンやね」って話をしていて……いや、ま、それはそれでいいとして。展示内容がなあ、秋声が鏡花の崇拝する師匠の紅葉の死に際を書いたことでケンカしちゃったり、その葬儀の際のいっしょに写ってる写真の隙間をさして「心の隙間?」とキャプションをつけてたり、鏡花の弟(小説家志望)が鏡花よりも秋声に懐いてたり、秋声の鏡花評として「一見優男だけど脱いだらスゴいんです」(←超訳)ってのが挙げられてたり、秋声が鏡花の弟の筆名をつけてたり(鏡花の舎弟みたいだから「斜汀」って(舎弟っていうかまんま弟ですよ!))、その斜汀さんが秋声経営のアパートで亡くなったのをきっかけに鏡花といちおう「和解」したり、それでいてその後でなにかの集まりをしようってときに、犀星への手紙に「鏡花には君から言ってくれ」って書いてたり、その手紙について「いらんこと思わせるよなあ」ってつっこんでたり、ええ、なにこのBLネタの宝庫! ……って思いましたすんません。
いや、まあ、「泉鏡花」はすでにそういう方面でつかわれている「キャラクタ」ですよね、よく知らんけど。

東日本大震災から二年、ということで、全国の文学館で、「災害と文学」だったか「災害と作家」だったか、そんな感じの展示をしているらしいです。秋声の時代では、作家は東京在住が多いので、関東大震災にぶちあたるわけです。でもちょうど金沢帰省中、本人はちょっと揺れを感じただけ、だけど東京の家族と連絡がとれない!という……。