家電

「洗濯機くらい使えるよ……水と洗剤を入れてからボタン押すだけだろ」
「その発言でもうアウトだよ」
「…………」
古宮九時『死を見る僕と、明日死ぬ君の事件簿』(ISBN:9784048935258

 むろんグレーは答えない。彼に出来るのは冷やすか凍らせることだけだ。男のなかの男である。
津原泰水『歌うエスカルゴ』(ISBN:9784758441322

「この俺をモノにしたいとはな、高くつくぜ。電気代が」
「電気代が」
 顔は冷えたが頭も冷えた。
雪乃下ナチ『家電彼氏』(ISBN:9784047344846


(ドライヤーの送風機能を扇風機がわりにしていたらドライヤー本人につっこまれた図)