お金の売買と終末の過ごし方

勝間和代お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)』。どうもあれです、なんかけっこうわからなかったんですけど、この本がわかりにくいっていうより、私がずれたことを考えていたのでした。もともと金融リテラシーなんて持ち合わせてないってのもありますけども(株ってなんですか?っていうレベルで)。
何がわからないって、なぜリターンを得なければならないのかがいちばんわからない。なぜ儲けなければいけないのか、が。
ま、そこは、私が納得する答えなんてないので、仕方ありません。儲けなければならないなんてことはない。生きなければならないなんてことはない。
というわけで次。
リスク管理をきちんとすれば、年利5%ぐらいのリターンが得られる、というのですが、そのリターンというもの、利益、が、どこからくるのか、という疑問。
wikipedia:投資」では、

金融における投資は、投じたお金が経済活動に使われることによって得られる利益を、資金提供の見返りとして受け取ること。

とゆーので、経済活動全体で、利益が出るということなんだろうけど、この、利益が出る、っていうのが、どうにもわからなかったのだった。わからないって言われるほうもわかんないだろうけど。お金全体はゼロサムゲームだから、利益なんて降ってくるわけなくて、どっかからひねり出してるんだろうけど、どっからひねり出してるんだー……って考えてて、
ああ、「利益が出る」んじゃなくて、「利益を出してる」んだな、と、了解した。とりあえず。
企業(とも限らないのか?)は、回収したお金を、従業員やら仕入先やらに配分するのと同じような感じで、投資家にも配分することをはじめから計画に入れている。給料や商品仕入に払った余りのお金が利益、ってわけじゃない……んじゃないかなあ、と、考えてみたのでした。
そうしたら、ちょっと、納得がいく。
つまり、企業側から見たら、投資家に配分するのは、「資金提供の見返り」ではなくて、それもまた投資なのではないか?と。また資金提供してね、っていうエサ(エサって)。いや、経営者にとって、資金提供がどれだけ助かるものなのか、私はわからないんだけど……。けど、利益を出さないこともできるのに、わざわざ利益を出しているのだから(利益を出すと税金だってかかるし)、利益を出すことにメリットがあるってこと、ですよね、きっと。
で、この投資家のための配分がなければ従業員にもっと金が回る、ということを考えると、たんに勤め人をやってて投資をしないのは、たしかに、損だ、とも言えるわけだ……。そこは理解する(「損だと感じる」のとは別だけど)。
んで、みんながみんな投資を始めると、また局面が変わる、のかな。投資家はお金を売るのだから、供給が過剰になると価値が下がる。企業側からすると、そんなに高い利率で利益を出さなくてもいいよね、資金提供してくれるっていう人、いっぱいいるし、……ってことになる。
というかね、この、投資をしてリターンを得る、投資されてリターンを返す、というシステムは、未来を信じてなきゃ成り立たない。経済活動が成長していくこと前提なわけだ。……というか、成長していくとみんなが思っている、とみんなが思っている、と、みんなが思っている……どこまで上ればいいんだ……という思い込みが前提。けれど、成長し続けていくなんてありえない、というか、成長し続けていくとみんなが信じ続けていくなんてことはなくて、俺、じつはお前の考えてることわからん、ってひとりがつぶやくと、えっそんなこと言われたら俺だってわからん、ってことになって、それが伝染していって、金融恐慌が起こるですよ……!
……すみませんてきとーなこと言いました!
でも、実際にどうなのか、よりも、どうみんなが考えているのか、とみんなが考えているのか、と、みんなが考えているのか……どこまで……?……が、左右する世界ではある……んじゃないかなあ、という気がする(曖昧な……)。
けど、やっぱり、成長し続けるなんてことは、ないでしょ。いや、成長するって、老いることで、死ぬことでしょう。衰えて、滅びることでしょう。経済活動の終わりと、金融世界の終わりは、あんまり同調しなさそうな感じが……んー、見てみたいもんですが、そしたら私も終わりですか……ひとりじゃ生きていけませんから……。


とゆー感じで、ずれたことを……。なぜ終末を思うかな……。
ちゃんと、系統的に、勉強すればいいんじゃないかなあ自分、知識不足も甚だしい(でも勉強好きじゃない……)。
そもそもは、借金がなくなってしまって、お金の使い道に困ることになりそうだなってことで、読んでみたのでした。困るほど高給取りなわけがないんですが。しかし、それでも、お金が貯まるのは困る。困るじゃないですか。けど、それで、働かずに暮らせていけるなら、どうかなー、と計算してみるも。二十年働いて三十年寝て暮らすとか。……あと五十年も生きるものかねえ、と、非常に現実味がない。平均寿命的には生きるけど、へんじゃないですか……長生きする気満々だし、自分が死ぬだなんて思ってもいないのに、十年後に生きていることすらおかしいと思う……。二年働いて三年寝て暮らすならやってみる気にもなるけど、そんな計算にはならないんだよなあ、元手がなくちゃどうしようもない。
まったく。
未来がない! ……と、いうんじゃなくて。
有意義な人生を送っていないんだから、有意義なお金の使い方なんてのもないのだ。
ってところか。
なんにも残さないようにしたいものだ。