軽井沢の別荘

というひびきにときめきまして(隈研吾隈研吾 住宅らしさ』)、私の別荘、というものを構想しようとしたのですが。
なるべくモノはないほうがいい。
料理はいっさいしないので、台所は要らない。
掃除ももちろんしたくない。
庭作業を楽しみたいわけでもないから戸建てじゃなくていいや。
……。
それ、ホテル。
別荘のロマンどこいったー。
あれだ。前提として「ひとり」だから、身軽すぎていけない。
でも私、リゾートホテルって行ったことないです。なので、それはそれでいいんじゃないかな、「夢」としては……(夢なのか)。
逆に、都心のビジネスホテルなんかでもいい。一生、東京に住むことはないと思うので、……都会すぎて住めないんだけど、短期だったらいけるかもしれん。
お金があればね。
……そのぐらいのお金はありますけど。
なので、お金の問題ではなく時間の問題だといいたいけれど、でも、どっちかというとお金の問題なんだと思う。時間があっても実行しなさそうだ。
初めてのこと、初めてのモノって、「価値」がわからない。じぶんにとっての価値が。だから、「高い」と思ってしまう――と、いうよりも、高いのか安いのかわからない、判断基準のなさの不安、の、ために、なかなか手が出せない、ような……。
スーパーマーケットでの100円、レストランでの100円、100円ショップでの100円、本屋での100円、電器屋での100円、同じ100円でも扱いは違ってて、違うなりの扱いが、できる。初めてのモノって、その、100円すらもわからない、って状態になる。なので、どんなに金持ちになっても、ためらいには変わりがない、かなー。まあ、ちょっとは違うか。どんだけ金持ちになったら別荘を「買える」だろうか。
まあ、別荘を「買う」のはロマンがないです。
別荘は「建てる」ものです。