シャンデリア


落ちてもあんまり死にそうにない。

ちょっと重そうになった。

きらきらしいのでなんとなく不安だけど、密度がないのでだいじょうぶだろう。

先月、国立工芸館(来夏開館予定)の建物見学ツアーに行ってきたのですが。


この、赤で囲ってあるところ。博物館・美術館のマークがまわりにたくさんある。もとは、加賀本多博物館がありましたが、そっちは石川県立歴史博物館と同じ建物に吸収されてます。
旧陸軍第九師団司令部庁舎(左)と、金沢偕行社(右)を移築して、東京国立近代美術館工芸館を移転いたします、という計画です。明治期の建物で、これまでに一部が解体されてたり外観の色が変わってたりするんですが、基本、建築当初のかたちに戻します、という話でした。
内観、展示室は、展示物優先で日光を入れるわけにいかないので、外からは窓があっても中にはない、壁も柄なしのシンプル仕様。でも休憩室となる師団長室は、再現したくても写真資料がない、って話でした。
夏頃に、オリンピック前の開館を目指します、って書いてある看板をみたとき、一年前に「予定」じゃなくて「目標」ってことは、もうすでに無理っぽいな、って思ってたんですけど(失礼)、やる気らしいよ。で、そのとき、観光客らしいご夫婦が、「金沢ってお金あるのねえ」みたいな話をしていて、国立なんだから国からもお金出てるんじゃないのかね、って思ったんですが、少なくとも、建物整備に関しては石川県と金沢市でやっているらしいです。あ、そう……。ちょっと金沢ちゃん、ええかっこしいだから、お金あるわけじゃないと思うわ……。

で、なんでシャンデリアを気にしていたのかというと、前日に、青崎有吾『ノッキンオン・ロックドドア』(ISBN:9784198944469)を読んでて、語り手が、子どものころにシャンデリアの下敷きになった死体をB級ホラー映画で見てトラウマなんだよな、とシャンデリアを見ながら思うシーンがあったからです。

サイズが大きければ大きいほどいやだった。刺さりでがありそうなゴテゴテした装飾があればあるほど、怖かった。

刺さりで……。