予想しない

(昨日は休みでしたが)今日の職場で元号の話題は出ませんでした。
おしゃべりの時間がなかったともいう。
ところで昨年度始まりに、「今年度はあまり働かないようにするので赤字になる」という目標というか予想というか予言を書いた(気がする)のですが、きっちり黒字に終わりました。なぜ。まあ働いたんですけど、それ以前に、「定期的な収入さえあれば、その範囲内で生活できるように調整してしまう性質」がものをいっている。しかしこの性質の由来が我ながらわからん。家計簿、というか当時としてはおこづかい帳ですけど、たぶん小学校の終わりごろからつけてますが、これも「つけずにいられない」のです。これもなぜなのかわからん。母はつけてなかったし。
しかし今年度は予想がたちません。今年中に、勤務先が変わるか、勤務地が変わるか、職務内容が変わるか、そのまま辞めてひきこもるか、なんかします。どうなるかわからないけど、変わるということだけは確定です。それは職場の都合なので。どうしたいか考えておいてねと上にも言われてますが、どういう選択肢があるのかもいまのところわからないので、考えてません。考えません。というか、私の希望でいったらひきこもりですがな……。でも一度すっぱり辞めちゃうと再び動き出すときにエネルギーが要るので、低空飛行を維持したいところ。だけど、あー……。
(考えないといいつつ考えている)

「なにかが変わる」ことに対して、「楽しみ」よりも「めんどう」が先立つって、年齢のせいか、もともとか。
うーん、そうだな、子どものころ、クラス替えって苦手でもきらいでもなかったな。じぶんからは話しかけないのに、友達ができなくて困るってこと、ぜんぜんなかったからな。なんでだ。周りがよっぽどやさしかったのか……。
大人になってからは、友達、できない。ああ……。
いや、友達の有無が問題ではないが。「めんどう」なのは。そして、「楽しみ」を見いだそうとすればできます、し、なんとでもなるわなー、って感覚も持ってますので、そのへんは大人なので、ええ、大人なので。いままでなんとかなってきた、という実績があります。その内容はともかく。
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はてなブログのお絵かき機能って、フォトライフとは別なんだ……いま知った……)

クワコー的なる概念

というわけで、奥泉光ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3』(ISBN:9784163909967)、読み終わりました。癒し系。いや、オビには「脱力系ミステリー」って書いてあります。
こう、生きていてだいじょうぶ、って気分になりますよ……。

「でもでもでも、ウスゲマンと島木冬恒、どっちがセメなのかな?」
「それはウスゲマンだろう」
「断然ウスゲマンだよ。下克上パターン」
「島木冬恒のオヤジウケ」
「ウスゲマンの敬語セメが炸裂」
「やっぱそうなるか」
「それがまあ自然だよね」
「自然だね」
「自然、自然」
 自然という言葉は近代のはじまりに nature の訳語として採用された。その時点では、まさかこんな文脈で使われるとは自然も思っていなかっただろうなと、もはや遠い昔と思える大学生時代、自然主義文学をテーマに卒業論文を書いたクワコーは考えつつ、男二人で研究室に籠ると聞いた瞬間にBLが当然のように前提されるあたり、さすがはたらちね文芸部だと、あらためて納得していると、ギャル早田が、ちょっと見にいってみる? といい出したからあわてた。

早くもクワコーはキノコ者に特有の秘密主義を自分のものにしつつあった。この種のケチな精神はクワコー生来のものであり、その意味で、キノコを採るために生まれてきた人間であるとしてあながち的外れではないのであった。

しかし、クワコー先生の日常がゆるいかっていったら、まったくそんなことはなくけっこうハードなのであった。まったく真似はできない。っていうかセミは食べたくない。

新年度の朝にふさわしい引用

 実をいえば、桑幸が心を入れ替えて勉強しようと決意したのはこれが何十回目かのことであった。季節の変わり目や、年度が改まるときはだいたい決意していたし、連休が明けたり、パソコンを買い替えたり、部屋を模様替えしたりする度に決意した。部屋の電球を取り替えたり、ドラクエを全クリしたり、風邪で寝込んだあとなどにも決意したし、ときには一〇〇円のボールペンを買って、そうだ、心を入れ替えて勉強しようと、にわかに思うことさえあった。そういう小さいのまで勘定に入れれば、ほぼ三日に一度のわりあいで桑幸は生活刷新を決意し、しかしそれは一度として実現しなかった。読書勉強は続いて半日、大抵は決意だけに終わった。
奥泉光桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』(ISBN:9784163804606


あ、でも、桑幸先生、「部屋の模様替え」はできるんだ……。
あ、この文章、まえにも引用してたわ……。

世界が終わった残滓

スクリーンショットをとっておく。

4,000日には届かず。毎朝「おはよう」してたつもりですが、一日の区切りが9時なので、寝坊すると連続が途切れる、ということが何度か。
カラースターは使いきれませんでした。貧乏性か……。でも、はてなブログの有料コースが1ヶ月1,008円は「高いな!」と思うのに、カラースター110個1,000円はまったく高いと思わないんですよね……カラースターのほうがよっぽどボロい商売だと思うんですが。

最終日の半日で11人ほど増えてた気がする……。まあ、ハイクがなくなっても、はてな全体の「お気に入り」としては残るので。

いただいたスターはこの通り。すごいな! ありがとうございました。
はじめてハイクしたときは、たぶん、「おはよう」にそのまま「おはよう」って文字を打っただけだと思うんですが、それでもスターがついたのでびっくりしました。初期の人たちが「気軽にスターを!」って空気を醸成してくれたんだと思います。

まだ利用中のサービス一覧にでてくるの……。

世界が終わった。

http://h.hatena.ne.jp/

はてな村のハイク地区はダムに沈みました。
微妙な出勤調整のため、昨日今日と早退になりまして、結果、ちょうどよかった。終わりに立ち会えました。ついでに明日休みになったから、寝るわ……。いや、寝てないわけじゃないけど……。
3月27日に終了とはいっても、何時とはわからない、終了したら閲覧もできません、終了したらログのダウンロードもできません、ってこともあって、27日の0時か、24時か!? 確実にいけるのは26日まで、ってことで、26日からちょっとテンションおかしかった。前夜祭でオフしてたし。……あれはおかしいテンションだよな? 平常じゃないよな?
で、とりあえず、朝はいけた。なんとなーく16時ぐらいを予想してて、14時過ぎに帰ってきて真っ先にパソコンを開いたら、まだいけた。いけたけど、「ここからはバックアップせずに書き散らかすやべーはてなハイク」ってキーワードが盛況で、ものすっごい速さで流れてる。みんな仕事どしたん? でも平常通り午後のロードショーの実況をしている方々もいて、それもまたおかし。
で、まだいけるか、いけるか、とびくびくしながら絵を描いてたら、16時前にようやく公式アカウントから宣告。

(しかし、サービス終了自体は、儲からないなら仕方ないな……とあきらめもつくんだけど、公式アカウントはもっと使ってほしかった。前述の、何時なのかとか、終了しても閲覧できるのかとか、有志が質問してアナウンスしてくれる、って形で知りましたから。ちっさい世界だから、その「有志」が信用できるかって知ってるけど、本来だったら公式がどう言ってるかって確認するところなんだろうに。うん、終わるのは仕方ないけど、この終わり方は、ユーザの自助努力を試された感が。ログもすごく使いにくい形式らしいし(とってないから見てない))
そして17時でぴしゃっと終了。余韻なし!
……。
いやもう、昼間っから真夜中のテンションだったからね? みんな現世に戻れたかな……。
そして私はモーツァルトベートーヴェンを聴きに行った。寝るかと思ったけど寝てません。
で、なにか癒しが必要だよ、癒しが……と思って買ってきたのが、倉知淳『日曜の夜は出たくない』(ISBN:9784488421212)と奥泉光ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3』(ISBN:9784163909967)です。だいじょうぶ。癒し系。
……というか、ここ(ブログ)はダムに沈める予定ないよね!? まだ。……まだ……。

持ちもの

莉英には、家が広いことも狭いことも、どちらが立派で、どちらが貧しい、という観念がない。ただ単に、持っている道具を収納し、管理する面積が必要なだけだ。
森博嗣月は幽咽のデバイス』(ISBN:9784061821095

「ああ、荷物は住処の面積にあわせてウィルスのように増殖すると言うからな。いいじゃねえか、だったら全部捨てちゃえば」
西尾維新『難民探偵』(ISBN:9784062159418

 人が健康的に生きるのは、ふさわしい持ち物の量があるような気がする。多すぎても少なすぎても不都合だ。一生をくるわせずに生きていくのにちょうどいい持ち物の量をこれと言い切ることはできないにせよ、もしそれを知ることができれば、人は最も気を楽にして生きていけるような気がした。
紙上ユキ『金物屋夜見坂少年の怪しい副業』(ISBN:9784086800501


モノを買うお金と、それを維持する空間と、管理する能力と気力と、それにかかる時間でいったら、いちばん不足しているのは能力と気力です。ただし、やる能力とやる気のどっちなのかはわかりません。
いちばんあるのはお金……(※客観的には、現代日本基準で貧困層です)。というか、どうも私、じぶんで買えないものを欲しいとはほとんど思わないらしいんですよね。私の趣味領域で高いものがあんまりないせいもありますが。……うむ。コレいいな、と思って値段を見て高いと思った時点で、まあいいや、になる傾向が。
あと、何年か前に気づいたんですけど、欲しい、っていうのと、買いたい、っていうのは別なんですよ……。なので、買い物欲かどうか、を意識するようにしてます。必ずしも衝動買いを否定するわけではありませんが、それで失敗するときって、たんに買いたいだけだった、ってことが多いようなので。買った時点で満足してしまってその結果の物品をもてあますケース。