人間の規則

昨日ちょっとふれた加藤元浩の『Q.E.D.証明終了(4) (講談社コミックス月刊マガジン)』(の、「ヤコブの階段」という話)ですが。

「人工生命は意志を持って動いてるわけじゃない
 そう見えるだけだよ

 あれは ただ 規則に従うプログラムだ」

これ、主人公(?)の探偵役が言っているとはいえ、そのまま受け入れられない、人間だって規則に従っているだけではないのか、自由意志があるとしてもそれも規則に従ってできているのではないか、――と、反射的に思った。主人公が言っている、というのは、むしろ反語なのではないか。
と、読者はふつう思うのではないか、そういう風に思わせるように描いているのではないか、と思ったのですが、私の「ふつう」だしなあ、と自分つっこみが入ったので、ひとの感想もちょっと探してみたのですけど、それについての文章を見つけられなかった。どうなのだ。→追記:ありました。「探偵漫画日記(99年9月)
ちなみに、作中の「人工生命」に与えられた命令は次の四つ。

  1. 自分の能力を把握しなさい。
  2. 自分より弱い者を従え、強い者に従いなさい。
  3. 繁殖に適した場所を探しなさい。
  4. 絶滅を避けるために繁殖しなさい。

このまんが、1週間〜10日に1冊ぐらいのスローペースで読み進めてるところです。おもしろい。