うちのクマの誕生日

熊って猛獣ですよね。人里におりてきた熊を射殺した場合、その熊をどうするのかといったら、みんなで食うんだそうです。うひゃー。いや、まあ、殺したからには食うのがよい、とは、思います、けどー。それにしても、うひゃー、という感じはしてしまう。人間も動物なんだなあ、というか。うう、なんとも、「みんなで」ってところが、なんか、さ……。
で、熊に限らずだけど、そんな猛獣を可愛くしちゃったのは、いつ、どこでだったんだろう、という疑問がふと浮かんだのだった。ちょっと考えてみたけど、意図的に誰かが可愛く描いたのではなく、誤解だったんじゃないか、と。デフォルメして描かれたものってどこかしら可愛くなるので、実物を知らない人が画だけを見てそういう可愛いものだと勘違いしたかな、と。思いつき。
でも、仮に、発端がそんなんだったとしても、定着したのはそれはそれで不思議。実物はおそろしいって、知ってるのに。その熊とこのクマを同じ名で呼ぶことに違和感がない。
可愛い、という感覚も考えてみるといろいろ難しい。可愛いと思う、っていうのは、気をゆるすことだから……昔の時代には、可愛いものが少なかったんじゃないか、とか。モノが少なかったというより、感覚を封じていたのか。子どもが可愛い、というのは別格としても。現代は、ゆるゆるなのか……平和なんだな。私の頭が平和なのか。