静かの夜

昨日の夜は静かだった。いやたぶんいつも静かなんだろうけど、気づいてなかった。起きてればほとんどパソコンつけっぱなしだし、冷蔵庫が唸ってることが多いので。寝ようとして、音がないことに気づいたので、そのまんまかたまってみた。ひとりだるまさんがころんだである。
外からの音はまったく感知できなかった。部屋の外、ではなく、自分の外。おそろしいほどの無音、とかいってみたいけど、おそろしくはない。なんか……ノイズがある。自分のからだのなかの音、でもなくて、これは、まるっきりノイズなんじゃないかなあ、と思ったけど……。実際の音ではなくて。実際の、現実の、とか言い出しちゃうと、どれもこれも現実そのものではなく、脳がつくったものではあるんだろうけど。そんな厳密な話ではなくて。そのノイズは、いつでも発生していて静かなときだけ聞こえるものなのか、無音だとなんだかまずいのでそういうときだけ発生するのか。「静寂の音」というのを人工的につくれそうなもんだな。
……なんの妄想だろう。
にしても、田舎なので深夜に車が通らない、というのより、ご近所さんがすっごい静かだよ!っていうののほうが、なんとも……。いや私もおとなしく、しているつもりですけど……。